爬虫類の眠りは変?
当然ながらここでの論議は、ヒト以外の種もほんとうに眠っている、と肯定できるかどうかにかかっています。
ヒトのベッドでの眠りを典型だとみなすなら、睡眠は哺乳類(たとえば、ネコ、イヌ、ハツカネズミ、サル、リス)と鳥類において非常に普遍的な現象だ、とすんなり認めることができましょう。
たいていの哺乳類は、長いあいだ眼を閉じて横になって時を過ごします。
同じように多くの鳥も、ごく一般的な眠りの姿勢をとり、立ったまま眼を閉じて頭を翼の中に差し込みます。
ちなみに、これらの動物の脳の竃気活動の変化は、ヒトの睡眠中にみられる変化とほぼ同じなのです。
議論がやっと本格的におもしろくなり始めるのは、爬虫類の睡眠を論じるときからです。
爬虫類の脳は、哺乳類や鳥類の脳とたいへん違います。
あれやこれやの理由で、電気的にみた爬虫類の脳波パターンも、哺乳類や鳥類のそれとはたいへん違うことがわかっています。
ですから、爬虫類の脳の竃気活動を、爬虫類が眠るという証拠に用いることはできません。